宝石について

今年もいよいよ残り少なくなってきましたね。

今日は冬至。占星術などに詳しい方ならご存じだと思いますが、木星と土星が最接近する「グレートコンジャンクション」というタイミング。

そして明日2020年12月22日から、地球規模の大きなシフトチェンジがある！そう新たな時代の幕開けとなるそうなのです。

200年以上続いた「地の時代」が終わり、「風の時代」になる！と聞いたことありますか？

（ご興味ある方はネットで検索するとたくさん出てきますよ）

私も最初は何のこと？と思いましたが、こういうことらしいです。

「地の時代」というのは「お金」や「物」が豊かさの基準でした。

そしてこれから始まる「風の時代」というのは「情報」や「人脈」が価値となる時代。

具体的には人柄や個人の力が大切になり、昔からある固定観念が通用しなくなるらしい！

確かに、世界規模のコロナウイルス感染拡大やその影響を考えると、とにかく時代は今節目を迎え「変化すること」を受け入れなければならない状況であることは間違いないですね。

では、大切になってくる「質の良い情報」や「人脈」をどう引き寄せたらいいのでしょうか？

それは、その人自身の「波動」が大切になるそうなのです。

（別にスピリチュアルなことではないです）

例えば質の良い食べ物、心地よい空間、愛ある大切な人たち・・・

つまりよい波動に囲まれて暮らすことが重要なのだそう。

そして「ポジティブなことを考える」「悪い言葉を使わないで、感謝や愛を言葉にする」ということが大事なのだそうです。

時代の節目。私自身腑に落ちることがありすぎです！

皆さまはどうですか？

「波動」で思い浮かぶのは、

実は宝石は地上で最も安定した波動を持つと言われていて、心身に良い影響をもたらすものだということです。

地球のパワーを秘めて宇宙と連動するよいエネルギーの塊だということです。

昔の方は確実にそのエネルギーを日常生活に利用していたのですよ。

このあたりの話はとても興味深いので改めての機会にお話ししますね。

では明日から、良い流れに乗って新しい時代を歩んでいきたいですね！！

アクアマリンは3月の誕生石です。

ラテン語で「海の水」を表すこの石は、呼び名の通り穏やかで美しい海のような宝石です。

神話では
「海の精の宝物が浜へ打ち上げられて宝石になった」とされ、「人魚の石」とも言われるそう。

実際、夜の照明や月光でも輝く幻想的な特性を持ち合わせています。

吸い込まれるような透明感で、見ていると穏やかな気持ちになり、「癒し」をもたらしてくれますね。

私の友人は、
「毎晩この石を見て、その日にあった嫌なことや辛かったことを、海に流すように手放すのよ」と話してくれました。

この石はそんな包容力のある石だと思います。

また、海は全ての生命の源であることから、昔から「永遠の生命力と若さを象徴する石」「子宝に恵まれる石」とも信じられていたとか。

クリアなカットの石も美しいですが、結晶構造上の特徴から、カットによってはキャッツアイのような効果がみられることがあります。

見る角度によって表情が変わる、本当に魅力的な宝石ですね。

シルバー系の地金に合わせるとスッキリとしたクールで涼やかな印象になり、ゴールド系に合わせると華やかで柔らかい印象になります。

これからの季節のおしゃれに是非取り入れたい宝石の一つです。

ハーキマークォーツのネックレス

最近人気のある「ハーキマークォーツ」って聞いたことがありますか？

ショップによっては「ハーキマーダイヤモンド」と言われていることもありますが、鉱物的には「水晶」ですので“ダイヤモンド”という言い方は誤りです。

ただ、その美しさは他の水晶とは明らかに異なります。それが“ダイヤモンド”という俗称で言われている所以なのですが・・・その秘密はというと？

この石は、アメリカニューヨーク州のハーキマー鉱山でのみ産出されますが、他の水晶とは明らかに違う特徴を持ちます。

全く無加工の状態（カットも研磨もされていない状態）でも強い光沢を放ち、両端がとがった形で、まるでダイヤモンドの結晶ように見えることから、俗称として「ハーキマーダイヤモンド」と呼ばれるようになったのです。

むしろ原石の状態ではダイヤモンドよりきれいなほどです。

ハーキマークォーツの原石

どうしてニューヨーク州で水晶が採れるの？とお思いかもしれませんが、約５億年前、現在のニューヨークの位置はまだ海の底でした。

このころの古代地層の空洞の中で形成されたのがこの水晶。形成過程や成分の違いから、他のどの水晶よりも透明度が高く、強い輝きをもち、それらは自然のプリズムを持つことが多く、強い光に当てると虹が現れます。

他の鉱物のようにカットして磨き上げなくても、原石そのままで美しいことから、パワーストーンとしても注目されているようですね。

実は私も実物を初めて見まして、あまりの美しさと透明感のある輝きに引きつけられました。

ナチュラルな形と光沢感は、他の水晶と全く異なります

「ドリームクリスタル」と言われるほど注目されているせいか、付加価値を付けて非常に高額で売られている場合もあるようなので、お探しの方はお気を付け下さいね。

（当店はあくまでジュエリーショップですので、宝石としての価値でご案内をしております。ご興味のある方は是非ご連絡下さいませ。）

オリーブグリーンが美しいペリドット

こんにちは。店主の青山陽子です。

今日は8月の誕生石である「ペリドット」という宝石についてお話したいと思います。

「私は８月生まれだから、誕生石はちょっとアンラッキー・・・」と思う方がいらっしゃるかもしれません。
４月のダイヤモンド、６月のパール、９月のサファイア等に比べると、ちょっとマイナーなペリドット。

今日は「ペリドット」の隠れた魅力とパワーについてお話ししたいと思います。
（もしかしたら８月生まれではない方も、身に着けたいなと思われるかも？）

ペリドットは日本名を橄欖石（かんらんせき）と言います。
橄欖（かんらん）とはオリーブのことで、オリーブグリーンの石の色に由来しています。
表面は油脂を塗ったような、とろりとした何とも言えない艶やかな石です。

また、鉱物的にも他の石にはない特徴があります。

石に入った光が2重の光となって出て行く特徴（複屈折性）があり、そのため真上から見ると裏側のカットの線が2重に見え、さらに光の反射によりイエローからグリーンの綺麗なモザイク模様を作り、それがペリドットの美しさになっています。

また、この石の魅力は実は夜にも発揮されます。

高い反射と屈折率により、わずかな光でも色を放ち暗闇でも輝く性質をもつことから、別名「イブニング・エメラルド」と呼ばれ、クレオパトラにも愛されていました。
ペリドットは、古代の人たちが恐れた日食や月食（暗闇の世界）に対抗できる「太陽の光が宿る石」として、古代エジプトでは崇拝されていたのです。

実はこの石は、『パワーストーン』としても隠れた人気のある石です。

「太陽の石」として崇拝の対象となっていたことでもわかるように、「闇の中で光の導きをもたらす石」という意味合いから、気分が落ち込んだり、不安や憂鬱の中にいる人に”希望の光”を差し入れ、導いてくれるとされているのでしょう。
実際にネイティブ・アメリカン達は、この石を魔よけとして用いて、ネガティブなエネルギーを遠ざけるお守りとしていたようです。

そしてなんと、石言葉は「幸せ・夫婦愛」。

人間関係を円滑にし、夫婦和合を助けて家庭円満をもたらす石とされています。
色彩心理学的にもこのきれいなオリーブグリーンは、希望を表し成功を導く色とされているのです。

落ち着いたオリーブグリーンの色はジュエリーにしてもとても素敵です。
そして、ありがたいことにこの石はダイヤモンドやルビー、サファイアよりずっとリーズナブル。
ただ、この石が用いられている既製品のジュエリーはあまり多くありません。
是非オーダーメイドでちょっと大き目なペリドットを使って、お好きなジュエリーをお作りになってみてはいかがでしょうか？

ペリドットとパールをミックスしたネックレス

やっと涼しくなったかと思ったら、再びの猛暑・・・
さすがに体力を奪われますね。

さて、タイトルの言葉は、ジュエリーの品質と価値の判断のためのバイブル的な本である「宝石Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ（世界文化社刊）」の著者であり、日本人で初めてGIA G.G.（米国宝石学会宝石学修了士）の資格を取得したことでも知られている諏訪恭一さんが、常々おっしゃっている言葉です。

先日、諏訪氏のセミナーを拝聴する機会に恵まれました。

お話を伺いながら、自分のやるべきことは、宝石の美しさ、希少性を正しい価値判断で見わけ、受け継がれていくにふさわしい装身具作りであるということを改めて感じることが出来たセミナーでした。

写真の本は、前記の「宝石Ⅰ、Ⅱ」をまとめて新装版として最近出版された本です。

オリジナルは一冊1万円と高額だったのですが、この本は3200円（税別）とかなり安くなり、持ち運びもしやすくなっています。
宝石業界にいる方にはもちろんとても勉強になる本ですが、私は是非、宝石がお好きで興味のある一般の消費者の方にも手に取って頂きたい本だと思います。

例えばダイヤモンドの場合、鑑定書などにも記される4C（カラー、クラリティ、カット、カラット）が、ある程度価値判断の目安になりますが、他の宝石については、評価の統一基準となるものが一切存在しないのが現状です。

この本を見ると、例えば「品質の良いルビーってどんな色なんだろう？」と思った時に、その良し悪し全体像がカラー写真で載っているため一目でわかり、さらにその価値の比較も出来るようになっています。

全部で48種ものの宝石について書かれているので、とても読みごたえがありますよ。

これからジュエリーを購入しようと思っている方、また、ご自分の手元のジュエリーの価値を確かめたい方は是非ご覧になってみて下さい。
さらに、宝石の奥深さ、美しさに魅せられる事と思います。