ダイヤモンドのこと、知っていますか?
ダイヤモンドはどこから来るの?
原始地球が誕生するプロセスで、マグマに包まれた地下約100~200キロメートル、温度約1400度、7万気圧という非常に過酷な条件の中、ダイヤモンドの結晶は出来ました。
30数億年も前のことです。その後、地球は約9億年前にダイヤモンドを作ることを止めてしまいました。ですからいちばん若いダイヤモンドでも9億歳ということになります。
そして結晶が生まれてから私たちの手元に来るまで、過酷で危険なとんでもなく長い旅をしてきます。火山の噴火などによって地下深くから押し上げられ、さらに多くの自然現象の偶然によって、やっと地表へ辿り着くのです。
いつ頃発見されたの?
現在は南アフリカを中心とするアフリカ各国、オーストラリア、ロシア、カナダなどで産出されます。
1カラット(0.2グラム)の宝飾用のダイヤモンドを得るために採掘する岩石は、なんと250トン!
その後、原石の売買、カット、加工、販売とそれぞれ異なる国や多くの人の手を経て、初めてジュエリーとして私たちの手元にやってきます。
今ご自身やまたは奥様、恋人の肌の上でキラキラ輝いているその小さな煌めきが、
何億年もの地球のパワーを蓄えて、長い長い旅を経てそこで輝いてると思うと、なんだかとても神聖で愛おしく感じませんか?
ダイアモンドって何からできているの?~
ダイアモンドの結晶中の炭素原子は黒鉛中よりも密集していて、しかも強固な結び方をしています。なぜこのような結晶構造になったのか・・・それはダイヤモンドの生成過程に関係します。とてつもなく高温高圧の過酷な条件で作られたからこそダイアモンドはこんなに硬いのです。
しかし多くの場合、ダイアモンドは100%純粋な炭素ではありません。その成長過程で他の元素も入り込んでしまいます。何も混ざっていないなら無色透明なダイヤモンド。しかしこれらの入り込んだ元素がダイアモンドの「色」の原因になります。例えば窒素が入るとイエロー、硼素が入るとブルーというように。
ちなみに、ダイヤモンドは世界一堅いものとはいえ、ハンマーでたたけば割れてしまいます。何故でしょう?
ダイヤモンドは引っ掻く力にはとても強く、同じダイヤモンドでなければ傷はつきませんが、一定方向にはとても弱いのです。ダイヤモンドのカットはこの性質を利用して理想的な美しい形にカットされていきます。