宝石は大自然からの預かり物

やっと涼しくなったかと思ったら、再びの猛暑・・・
さすがに体力を奪われますね。

さて、タイトルの言葉は、ジュエリーの品質と価値の判断のためのバイブル的な本である「宝石Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ(世界文化社刊)」の著者であり、日本人で初めてGIA G.G.(米国宝石学会宝石学修了士)の資格を取得したことでも知られている諏訪恭一さんが、常々おっしゃっている言葉です。

先日、諏訪氏のセミナーを拝聴する機会に恵まれました。

お話を伺いながら、自分のやるべきことは、宝石の美しさ、希少性を正しい価値判断で見わけ、受け継がれていくにふさわしい装身具作りであるということを改めて感じることが出来たセミナーでした。

諏訪恭一著『宝石』

写真の本は、前記の「宝石Ⅰ、Ⅱ」をまとめて新装版として最近出版された本です。

オリジナルは一冊1万円と高額だったのですが、この本は3200円(税別)とかなり安くなり、持ち運びもしやすくなっています。
宝石業界にいる方にはもちろんとても勉強になる本ですが、私は是非、宝石がお好きで興味のある一般の消費者の方にも手に取って頂きたい本だと思います。

例えばダイヤモンドの場合、鑑定書などにも記される4C(カラー、クラリティ、カット、カラット)が、ある程度価値判断の目安になりますが、他の宝石については、評価の統一基準となるものが一切存在しないのが現状です。

この本を見ると、例えば「品質の良いルビーってどんな色なんだろう?」と思った時に、その良し悪し全体像がカラー写真で載っているため一目でわかり、さらにその価値の比較も出来るようになっています。

全部で48種ものの宝石について書かれているので、とても読みごたえがありますよ。

これからジュエリーを購入しようと思っている方、また、ご自分の手元のジュエリーの価値を確かめたい方は是非ご覧になってみて下さい。
さらに、宝石の奥深さ、美しさに魅せられる事と思います。