本日、パールフェアの最終日です

美しい光を放つパール

店主の青山です。

本日はパールフェアの最終日です。

素材をパールに限定してしまうと、なかなかお出かけづらいのか・・・(^^;)
いつもの催事より少し穏やかに時間が過ぎております。
パール以外の商品もたくさんありますので、どうぞお気軽にお出かけくださいませ。

さて、私自身、パールが大好きです。

好きな宝石はと聞かれれば、ダイヤモンド&パールです。

それには理由があります。もう10年以上前に書いたブログの文章を読み返してみましたら、おそらく理由はこれなのだろうと・・・。

改めてその文章を引っ張ってきましたので、よかったらご覧ください。

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真珠はどうして美しいのか、ご存知ですか?

貝は体の中に入った異物を痛みに耐えながら受け入れ、それを幾重にも包みこんで身を守ります。
その膜はほんのり色づいたセロファンのようで、それが幾千枚と重なり、真珠層となって神秘的な虹の光を宿したような美しさが生まれるのです。

途中で死んでしまう貝も多く、苦しさに耐えた貝だけが美しい真珠を産み落としてくれます。
真珠の「艶」はまさに命のきらめきの結晶。
いわば真珠は自分の中で苦しみを重ねることで美しさを増すというわけです。

 

では、ダイヤモンドはどうして美しいのでしょう?

地下何百キロメートル、非常に高圧、高温の過酷な条件のもとでダイヤモンドは作られ、何億年から何十億年という気の遠くなるような年月を経て火山活動により地上に姿を現します。
生まれながらに地球の力をその小さなかけらに宿していると言ってもいいでしょう。
ただし、ダイヤモンドはそのままの姿では決して美しくはなく、まるで石ころのようなもの。
それが理想的な形にカットされ、表面を丁寧に磨かれて初めてあの美しい姿となるのです。

ダイヤモンドの無色透明は、ガラスのそれとは違います。
受けた光を内面で何度となく屈折させ、改めて美しい光をその身から放ちます。
限りなくピュアでありながら、内面を透かして見せることはない。
表面が磨かれて、外部から光を受けて初めて輝き、人を魅了するのです。
そして地上において最も硬く、何物にも傷つけられることはありません。
同じダイヤモンド以外には。
パールの優しい美しさの理由、ダイヤモンドの凛とした美しさの理由。

私はジュエリーの仕事に携わり、宝石の美しさの秘密を知れば知るほどそれはどこか「人間の美しさ」と通じるところがあると感じるのです。
そこに宝石の神秘があり、私をはじめ多くの人が強くひきつけられる理由があるように思います。
パールとダイヤモンド。
それぞれの美しさには、偽物には決して真似できない強さがあり、誇りがある。
だから見る者をいつまでも魅了し続ける・・・。

もしかしたら女性にも同じことが言えるのではないでしょうか?

なぜなら、日々起こる様々な出来事は、内面に幾重にも積み重なる「真珠層」であり、ダイヤが輝きを放つために受け入れる光は、自分を明るく照らしてくれる周りの人たちの温かい思いであり、自ら放つ光はいつまでもクリアで美しくあろうとするその人自身の努力の結果なのですから。

私自身が考える理想の女性は、そうまさに「パール」のようであり、かつ「ダイヤモンド」のような女性です。

 

そんな女性に近づけるよう、日々過ごしていきたいと思っています。